一線、二線って何?
マンツーマンディフェンス
において必ず知るべき戦術

以前の記事でも書かせていただきましたが、ミニバス・中学生の試合ではゾーンディフェンスが禁止されています。

そのため、個々のDF力が求められるようになったことは言うまでもありません。

しかし、マンツーマンディフェンスでも周囲との連携は必須です。

今回は、DFの連携に焦点を当てて書いていきます。

是非この記事を読んでいただき、チームでのマンツーマンディフェンス練習に役立てていただけると幸いです。

出典:https://www.asahi.com/articles/ASLDY34DVLDYTIPE001.html

 

一線・二線・三線とは

 

マンツーマンディフェンスを説明するにあたり、一線、二線、三線という考え方について理解していただく必要があります。

一線とは、ボールをコントロールしている選手をマークしているDFを指します。

二線は、ボールマンの隣にいて、ショートパスが通る位置にいる選手をマークしているDFを指します。

三線はさらにボールマンから遠い位置の選手をマークしているDFを指します。

一般的に二線と三線の選手は、自分のマークマンとボールマンの両者が自分の視界に入る位置で守り、一線の選手が抜かれたときにカバーに入ります。

マンツーマンディフェンスには2種類ある

 

OFでもDFでもチームごとに決まり事があるかと思います。

ここでは、DFにおける一般的な決まり事を2つ紹介します。

・ノーミドル

OFから見てリングのある側をミドル側、リングと逆側をサイド、またはライン側と表現します。

例えば、右45に立っているOFにとっては、左側がミドル、右側がライン側となります。

ノーミドルは、「ミドル側には抜かせない」

という決まりです。

ほとんどのチームは、このノーミドルを採用しています。

 

・ノーライン

ノーラインはノーミドルとは真逆で、

「ライン側には抜かせない」

という決まり事です。

双方メリットとデメリットがありますので、後程説明いたします。

出典:https://five-spirits.com/1on2-rebound/

 

ノーミドルのメリット・デメリット

 

ノーミドルのメリットは、コートの端のライン際に追い込むことができることです。

ミドル側を封じて狭いスペースに行かせることで、次のプレーの選択肢を限定することが可能です。

また、三線の選手がカバーに入る前提の守り方なので、二線の選手は自分のマークマンへのショートパスを塞ぐこともできます。(ディナイ)



デメリットは、一線のDFが抜かれた場合、ヘルプローテーションを行う必要があることです。

ヘルプローテーションとは、一線が抜かれ、三線の選手がカバーに入ったときに行う動きです。

一線のDFが三線の選手がマークしていた選手をケアし、パスを出させないようにすることです。

コートバランスによってはこのヘルプローテーションがかなり複雑になることがあり、DFが混乱してしまうリスクがあります。

ノーラインのメリット・デメリット

ノーラインのメリットは、基本的にヘルプローテーションをする必要がないことです。

ノーラインの場合、一線が抜かれそうになったときカバーに入るのは二線の選手です。

自分のマークマンとの距離が近い位置でカバーに入れるため、比較的早い段階でカバーに入ることができ、かつパスを出されてもすぐに自分のマークマンのいる位置に戻ることができます。

デメリットは、OFにとってパスの選択肢が多くなってしまうことです。

ノーラインでは二線がカバーに入る前提の守り方のため、隣の選手へのパスコースは空いてしまいます。

また、ミドル側にドライブしてきたとき、その選手はコート全体を見渡せる位置にいるため、遠くの選手へのパスも可能になります。

まとめ

今回は、マンツーマンディフェンスの連携について書かせていただきました。

もちろん1人の選手を1人で完璧に守れるのが理想ですが、相手のレベルが高ければそう上手くはいきません。

ですから、あらかじめチームで一線が抜かれた際の備えを決めておき、全員でカバーし合えるディフェンスをつくっていきましょう。

B the B公式プロコーチ。 中学時代からバスケットボールに打ち込み、引退後コーチを志し、中京大学のスポーツ科学部に進学。 大学でコーチ・トレーナーについて学ぶ。 大学在学中からコーチ活動を開始。 卒業後、スポーツ科学、心理学の知識を活かし、プロバスケットボールコーチとしてスクールやマンツーマンレッスンを行う。

B the B公式プロコーチ。 中学時代からバスケットボールに打ち込み、引退後コーチを志し、中京大学のスポーツ科学部に進学。 大学でコーチ・トレーナーについて学ぶ。 大学在学中からコーチ活動を開始。 卒業後、スポーツ科学、心理学の知識を活かし、プロバスケットボールコーチとしてスクールやマンツーマンレッスンを行う。

紹介した一部の声以外にも沢山の選手が上達を実感し、
今も最高の自分に近づいています。 

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あなたも、B the Bで最高の自分に!