知ってのとおり、バスケットはアメリカ発祥のスポーツです。
アメリカといえば白人をイメージする方が多いかと思いますが、現在アメリカのバスケット界では黒人選手も多くみられます。
そこで、今回は黒人選手とバスケットの時代的背景を書いていきます。
歴史的背景に興味のある方は是非最後までお読みください。
バスケットが誕生したのは1891年
バスケットが誕生したのは1891年、約130年前のことです。
アメリカ北部の降雪量の多い地域でもできる、室内スポーツを考えた末に生まれたのがバスケットボールです。
アメリカ北部は南部とは異なり、人種差別の意識が薄かったようで、早くから黒人も白人も一緒にバスケットを楽しんでいました。
なお、当時のルールは非常に簡易的なもので、器具も今ほど揃っていませんでした。
ゴールは桃のかごを使用し、シュートが入るたびに下から棒でつついて出していたそうです。

出典:http://stars-of-stars.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/post-d96b-1.html
1920年代、プロバスケチーム最強は黒人チームだった
現代バスケでは、ほとんどのNBAチームは白人と黒人が混在していますが、当時は白人のみのチームと黒人のみのチーム、といったように完全に分離していました。
バスケット発祥から約30年1920年代からプロバスケ界の最強は黒人チームでした。
圧倒的フィジカルと身体能力を兼ね備え、1940年にはハーレム・トロッターズという黒人チームが158勝8敗という、驚異的な成績を残しました。
また、1949年にNBA最初のドラフト指名が行われた際は、セルティックスが1名、ニックスが2名の黒人選手を指名し、3名の黒人NBA選手が誕生しました。
なお、プロバスケ界では黒人選手の受け入れは比較的早かったものの、大学バスケ界(特に南部)では黒人選手を初めて受け入れたのは1956年と、かなりの年月を要しました。

出典:http://www.diplo.jp/articles17/1710-3NBA.html
現在NBAは74%が黒人選手
設立当時は白人選手が大半を占めていたNBAですが、現在では74%が黒人選手となっています。
確かにNBAの試合を見てみると、黒人選手が多いですよね。
黒人は骨格の構造上、身体能力が他人種と比較して発達しやすい傾向にあります。
バスケットはリングが3m5cmの宙にあり、体格のスポーツとも表現されます。
したがって、フィジカル・身体能力の高い黒人選手が多くなっています。
なお、選手の74%が黒人であるのに対し、監督やコーチなど、選手以外の役職には8割以上が白人です。
こうして見ると、白人は学問の道へ、黒人はスポーツの道で育っていく傾向にあることに納得がいきます。