今回は、ナショナル育成キャンプについて書いていきます。
ナショナル育成キャンプとは、いわば全国選抜の選手達による強化合宿のことです。
トップエンデバーの選手が世界を相手に戦うため、同じ場所に集まって練習を行うのです。
どんな選手が選ばれるのか知りたい、という方はもちろん、全国選抜の選手がどんな練習をしているのか気になる方も是非この記事を最後までお読みください。
味の素ナショナルトレーニングセンター
キャンプが行われる場所は、東京都北区にある「味の素ナショナルトレーニングセンター」です。
平成20年1月に開設された、トップレベル選手の国際競技力向上を計るためのトレーニング施設です。
バスケットボールだけでなく、バレーボール、レスリング、プールといった多種多様な競技種目に適応しています。
なお、バスケットのナショナル育成キャンプは年内に3回、1回3日間の計9日間行われ、年代に応じた技術指導およびフィジカルトレーニングがなされています。
特にu13とu14は毎年行われており、個々の能力向上をメインに計っています。
出典:https://www.ajinomoto.co.jp/sports/ajitoreonline/ajitore/
キャンプ前のトライアウトの結果で選考される
ナショナル育成キャンプに参加する全国選抜選手は、キャンプ前にトライアウトを受けることになります。
各ブロックにて推薦された選手が2日間に渡って運動能力、コーディネーション能力、スキル等総合的に評価され、全国選抜に選出されるか否かが決まります。
2019年のトライアウトの内容は以下のとおりです。
・身体測定
・運動能力測定(20mダッシュ、立ち幅跳び、ロングチェストパスなど)
・コーディネーション能力テスト
・シューティングテスト
・スキルテスト
なお、ナショナル育成キャンプのトライアウトは、飛び込み参加はできません。
まずブロックエンデバーに選ばれていることが前提となっています。
出典:http://www.japanbasketball.jp/
高身長選手対象の育成も
ナショナル育成キャンプとは別に、ジュニアユースアカデミーと呼ばれる高身長選手に特化した育成事業も存在します。
中学3年生〜高校2年生を対象に、男子では190cm以上、女子では175cm以上の選手に限定した育成が行われています。
2019年のジュニアユースアカデミー男子の部では、選出された選手16人中15人が190cm超えで、残り1人が188cmの選手でした。
ジュニア期の段階で背の高い選手をあらかじめ招集し、オールラウンダーとして育てるための事業と捉えてください。