マンツーマン・ディフェンス推進の背景
以前の記事でも説明させていただきましたが、中学生以下の試合ではゾーンディフェンスが禁止となっています。
導入された理由は、1対1の状況がつくられやすいような仕組みにして、選手個々の能力向上を図るためです。
導入前のミニバス・中学レベルでは個人能力がそれほど高くなくても、戦術の形ができていればある程度通用していました。
例えば、1対1のDF力が低くてもゾーンディフェンスという戦術をとることで1人のOFに対して2人、または3人がかりでDFが可能でした。
しかし、それでは1人で1人を守る力がなかなか身につかないため、高校以上のステージに上がったときに通用しなくなる、といった状態でした。
ゾーンディフェンスをやるにしても、選手個々に1人で守れるだけのDF力が備わっていなければ、完成度の低い戦術で終わってしまうのです。