スコアシートは単に得点を記入するためのものではない
そもそもスコアシートには何を書くのでしょうか。
「スコア」と名前にあるくらいですから、両チームの得点を記入するということは容易に想像できるかと思います。
しかし、それだけではありません。スコアシートに記入する項目は以下のとおりです。
・コーチ・アシスタントコーチおよび登録選手のライセンスナンバー下3ケタ
・コーチ・アシスタントコーチの名前および登録選手の名前と背番号
・選手が出場したクォーター
・両チームの得点
・ファウルの数
・タイムアウトの数
次の見出しで1つずつ説明していきます。
出典:http://blog.livedoor.jp/tsukubameds/archives/51410039.html
ライセンスナンバーと名前・背番号
ライセンスナンバーとは、FIBAまたはJBAに登録しているコーチおよび選手全員に与えられる登録番号です。
大会によっては、規定によりライセンスナンバーの記入をお願いされる場合があります。
あらかじめ自分の登録番号が分かるようにしておくと良いでしょう。
名前および背番号は、基本的にどの大会でも記入が義務付けられています。
記入がない選手はその試合に出場しないものとみなされ、試合に出られない場合があります。
名前と背番号を記入する際は、背番号が若い順に上から記入します。
出典:https://www.hamaspo.com/ando/vol-141
出場時限
この項目はミニバス特有のもので、中学や一般のルールで行われる試合用のスコアシートにはありません。
ミニバスの試合では1人の選手が第1,2,3Q全てに出ることはできません。
そのため、スコアシートに
「この選手が何Qに出場したのか」
を記録する欄を設け、違反を防いでいます。
記入する際は、出場した選手の背番号記入欄の横に設けられている
「出場時限」
という欄に、斜線を1本引きます。(/)
第4Qに途中出場した選手は、斜線の向きを反対にして記入します。(\)
また、第4Qスタートから出場し、一度交代でベンチに下がってから再び途中出場した場合は
スタート時に(/)
途中出場時に(\)
と記入するため、記入欄は「☓」と表記されます。
得点
この欄では、チームの得点だけでなく
≪誰が決めたか》
≪2点シュートだったのかフリースローだったのか》
を詳細に記録していきます。
これにより、選手個々が取った得点も簡単に数えることができます。
また試合中では、スコアシートを見て誰が得点源なのかを把握し、その選手を抑えるための作戦を立てたりもします。
記入する際は、ランニングスコアの空欄に得点した選手の背番号を記入します。
2点シュートを決めたときはランニングスコアの数字が書いてある欄に斜線を入れます。(/)
フリースローでの得点の際は、空欄に決めた選手の背番号を記入し、数字の欄には小さい黒丸を記入します。
出典:https://blog.basketball-course.com/item/704/
ファウル・タイムアウト
この欄では、チームファウルと個人のファウル、各クォーター中にタイムアウトをとったか、を記入します。
ミニバスのルールを確認します。以下に4つまとめました。
・チームファウルが4つ以上たまっている場合、5つ目以降はシュート中のDFファウルでなくてもフリースローが与えられる。
・個人ファウルを5つ取られた選手、またはテクニカルファウルを2つ取られた選手は退場処分となる。
・コーチまたはアシスタントコーチにもファウルが課せられる場合があり、退場処分も存在する。
・両チームは各クォーター中に1回のみタイムアウトを取ることができる。
上記のルールに従って試合を進めるための欄が設けられています。
スコアシートにファウルの数やタイムアウトの有無を記録することで違反を防いでいます。
チームファウルは、発生するごとに記入欄に「☓」を記入します。
個人ファウルは、ファウルの種類によって表記の仕方が異なります。以下にまとめます。
パーソナルファウル:P
テクニカルファウル:T
アンスポーツマンライクファウル:U
ディスクォリファイングファウル:D
マンツーマンペナルティ:M
また、アルファベットの右下にはファウルをしたQの数字を入れます。
そのファウルによってフリースローが与えられた場合は右上に「’」を加えます。
タイムアウトは、とったチームの記入欄に「☓」を記入します。
出典:http://www.j-basket.com/to_manual.html