なぜゾーンが禁止になったのか
JBAの公式資料を参照すると、理由は以下の通りです。
・世界の強豪国では16歳以下はゾーンディフェンス禁止だから
・導入以前の日本では、ミニバスでは90%以上のチームが、中学校では約70%がゾーンディフェンスをやっていたから
・ゾーンディフェンスというシステムが主では、1対1の力が向上しないから
要するに世界と比べて1対1の力が不足していたから、他国を真似てゾーンディフェンスを禁止することで1対1の状況がつくられやすいように仕向けよう、ということです。
出典:http://qboekendorp.hatenablog.com/entry/2015/08/04/233846
マンツーマン・ディフェンス・コミッショナー
JBAがはっきり「禁止」とした以上、試合中マンツーマンで守っていない
チームがあれば、誰かが指摘しなければなりません。
その役割を担っているのが、マンツーマン・ディフェンス・コミッショナーと呼ばれる人物です。
マンツーマン・ディフェンス・コミッショナーは、試合中に
「このチームは明らかにマンツーマンではない」と判断したとき、
持っている赤い旗を上げます。
その場合、攻守が切り替わったときまたはゲームクロックが止まったとき、
コミッショナーが審判に内容を説明し、審判は規則違反をしたチームのコーチに対して「警告」または「マンツーマンペナルティ」が下されます。
補足:マンツーマンペナルティは国内独自のルールで、
基本的にはテクニカルファウルと扱いは同じです。コーチの失格・退場については、ミニバスではマンツーマンペナルティ3回、中学では2回で退場です。
www.japanbasketball.jp/wp-content/uploads/2015/08/U15mandf_20150812.pdf
マンツーマン・ディフェンスができて初めて強力なゾーンディフェンスができる
そもそもゾーンディフェンスは、マンツーマン・ディフェンスよりも高度な戦術です。
最近だと福岡第一高校のゾーンプレスが有名ですね。
あれほど強力なゾーンができるのは、マンツーマン・ディフェンスで守れるだけの能力が1人1人にあるからです。
このマンツーマン・ディフェンスの推進制度により、
形だけのゾーンディフェンスから抜け出し、
高度な「戦術」と胸を張って言えるようなゾーンディフェンスができるチーム(高校生以上ではありますが)が増えることを願っています。
福岡第一高校のゾーンディフェンスはこちら↓