1.使用するボール
ミニバスでは男女とも5号球を使用します。
小学生のうちはまだ身体が小さく、一般向けのボールでは上手く扱えないことが多いためです。身長170cmの選手が扱っている7号球を130cm、140cmの選手が扱うのは難しいので、130cmの子でも扱える大きさ、重さのボールを採用しているということです。
中学生以上は男子は7号球、女子は6号球を使用します。
それぞれのボールの大きさ、重さは次のとおりです。
5号球:周囲69~71cm 直径22cm 重量470~500g
6号球:周囲72.4~73.7cm 直径23.2cm 重量510~567g
7号球:周囲74.9~78.0cm 直径24.5cm 重量567~650g
ボールの選び方についてはこちらも是非ご参照ください
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出典:https://grin-factory.com/c/basketball
2.リングの高さ
ミニバスでは床から260cmの高さにリングが設定されますが、中学生以上ではリングは床から305cmの高さに設定されます。
小学生の視点で考えると、ステージがミニバスから中学バスケに上がったとたん、ゴールが45cm高くなるということになります。
小学生のうちにあまり身長が伸びなかった子にとっては特に苦労する点と言えます。
したがって、中学校でもバスケットを続けるつもりの子は、小学6年生のうちに一般のゴールの高さに慣れておく、ミニバスでもシュートの弾道を意識して練習すると良いでしょう。
出典:http://basketgoal.tame.so/
3.試合時間、交代
ミニバスでは1Q6分ですが、中学では1Q8分です。
中学生は小学生より体力・持久力が高いため、ミニバスより1Qの時間が長く設定されています。また、高校生以上の試合では1Q10分ですから、小→中→高と段階的に試合時間を伸ばそうという狙いがあります。
OT、インターバル、ハーフタイムは双方同じです。
(OT3分、インターバル2分、ハーフタイム10分)
中学生以上ではどのクォーター、どのタイミングでも選手交代が可能です。また、1Qから4Qまでフルタイムで出場も可能になります。
4.タイムアウト
中学生以上では、前半(1,2Q)中に2回、後半(3,4Q)中に3回、延長戦(OT)で1回ずつ取ることができます。
ミニバスでは各Qごとに1回でしたが、中学生以上では後半に取れるタイムアウトが1つ増え、1つのクォーターで2回以上取ることも可能になります。
ただし、第4Q残り2分を切ったあとは、最大2回までしか取れません。
また、ミニバスでは各タイムアウトの時間が45秒と短いですが、中学生以上では各タイムアウト1分間です。
5.フリースローライン
ミニバスでは、フリースローラインはエンドラインから4.85m、中学生以上では、フリースローラインはエンドラインから5.80mの距離です。
出典:https://spozuba.com/basketball/free-throw/
6.ペイントエリア、3ポイントライン
中学生以上になると、ペイントエリアが台形から長方形に変わり、中にノーチャージエリアが含まれます。
ノーチャージエリアとはリングのほぼ真下にあるかなり狭いエリアで、オフェンスはその中でのみチャージングをしてもファウルになりません。
3ポイントラインは、リングから6.75mの距離に引かれたラインで、ミニバスと比較して最も大きな違いだと言っていい相違点です。
ミニバスではどんなに遠くからシュートを決めても2点でしたが、中学生以上では3ポイントラインより外側から放って決めたシュートは3点になります。
7.バックパス、8秒ルール
中学生以上になると、バックコート/フロントコートの概念が生まれ、新たにバックパスと8秒ルールが適用されます。
バックパスは、フロントコートでボールを扱っている選手がバックコートに片足あるいは両足を踏み入れる、またはフロントコートまで運んだボールをバックコートにいる選手が触れることを禁止するルールです。
8秒ルールは、オフェンス側は8秒以内にボールをフロントコートまで運ばなければならない、というルールです。
どちらのルールも反則になると相手ボールのスローインになります。
出典:https://www.homemate-research-gym.com/useful/19657_gym_007/
補足:以前の記事でも書きましたが、中学生以上ではフロントコートからスローインが始まるときも、14秒ルールが適用されます。
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